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2024.05.01(Wed)

おすすめのインソールとは?【医療用インソール】を選ぶポイント!!

患者さん
患者さん

「インソールを変えるといいって聞いたけどどれがいいの?」
「どこで変えるの?」

タカスポ
タカスポ

「最近はスポーツショップなどでも多くのインソールがありますよね!」
「今回はタカスポでも処方している【医療用インソール】についてのお話です。」

オーソティックスという言葉を知っていますか?日本ではあまり聞きなれない単語ですが、アメリカを中心に、イギリスやオーストラリアなど英語圏に広がっている足病学​(足部や足関節を中心に下肢を専門に診て外科的治療までを行う診療科)で用いられる医療用のインソールです。

足底筋膜炎、扁平足、外反母趾など、足部疾患の治療および予防、運動パフォーマンスの向上、姿勢改善などを目的とした、個々の足に合わせた医療用インソールで、従来のインソールと区別するため、足病学に基づいた設計・製作過程を経て、足機能改善効果を有する装具として定義されています。

医療用インソール【オーソティックス】

定義と機能

インソール

一般的な中敷き。靴のフィット感を向上させたり、衝撃吸収性や疲労軽減効果を期待できるもの。

アーチサポート

足のアーチを支え、扁平足やハイアーチなどの足のトラブルを改善。

クッション性

歩行時の衝撃を吸収し、足への負担を軽減。

疲労軽減

長時間歩いたり立ったりしても、足が疲れにくくなる。

オーソティクス

足病学に基づいて設計された医療用装具。足部疾患の治療・予防、運動パフォーマンスの向上、姿勢改善などを目的とする。

足部機能改善

足のアーチを支え、足関節の安定化、筋力バランスの改善などを図る。

矯正

足部変形や機能異常を矯正し、足部疾患の治療に貢献。

パフォーマンス向上

足の安定性を高め、運動パフォーマンスを向上させる。

機能インソールオーソティックス詳細
クッション性向上素材や形状によって差異
衝撃吸収素材や形状によって差異
足疲労軽減素材や形状、アーチサポート機能によって差異
足アーチサポート種類によって差異
足関節安定化×
筋力バランス改善×
足部変形矯正×
運動パフォーマンス向上スポーツ特化型インソールも存在
姿勢改善

インソール選びのポイント

日本では広義でインソールと表現されることが多く、その機能や種類も様々です。インソールは、足や身体の健康を維持するために役立つアイテムです。自分に合ったインソールを選んで、快適な生活を送りましょう。

足の形状で選ぶ

足部形状は、足全体の形状、足趾形状、アーチ形状などによって分類されます。自分の足の形状に合ったインソールを選択しましょう。

足部形状足部の状態おすすめインソール
エジプト型親趾が最も長く、他の指に向かって徐々に短くなる。幅広のインソールを選択する
ギリシャ型人差し指が最も長く、親趾は人差し指よりも短い。衝撃吸収性のあるインソールを選択し、荷重負担を軽減する。
スクエア型すべての指の長さがほぼ同じ。標準的な形状で衝撃吸収性が高いインソールを選択する。
ローマ型第2指と第3指が同長で、親趾よりも長い。つま先部分に余裕のある形状のインソールを選択する。
外反母趾親趾が内側に曲がり、他の指と重なる。内側アーチサポート機能のあるインソールを選択し、矯正を促す。
槌指足趾が曲がった状態になる。足趾の使用を増やす為に推進性の高いインソールを選択する。
扁平足内側アーチが低下している。強力なアーチサポート機能を備えたインソールを選択し、アーチを形成する。
ハイアーチ内側アーチが過度に高く形成されている。衝撃を分散させる形状のインソールを選択する。

例)

扁平足で足底筋膜炎に悩む人は、土踏まず部分を高く持ち上げ、アーチをしっかりサポートするインソール使用により、痛みを軽減し、歩行を快適にできます。

ハイアーチで長距離歩行時に足裏痛を感じる人は、衝撃吸収性の高いインソール使用により、足への負担を軽減し、快適な歩行を実現できます。

機能で選ぶ

インソールには様々な機能が付帯しています。適切な機能のインソールを選択しましょう。

アーチサポート: 足のアーチを支え、扁平足やハイアーチなどの足のトラブルを改善する。

対象:扁平足、ハイアーチ

効果:足アーチのサポート、足の疲労軽減、姿勢改善

衝撃吸収: 歩行や運動時の衝撃を吸収し、膝や腰への負担を軽減する。

対象:ランニング、ウォーキング、立ち仕事

効果:衝撃吸収、膝・腰への負担軽減、疲労軽減

パフォーマンス向上: 足の安定性を高め、運動パフォーマンスを向上させる。

対象:スポーツ選手、アスリート

効果:足関節の安定、運動パフォーマンス向上、怪我防止

疲労軽減: 長時間歩行や立ち仕事による足の疲労を軽減する。

対象:長時間歩行・立ち仕事をする人

効果:足疲労軽減、血行促進、むくみ防止

足部トラブル改善:  足病学に基づいたオーソティクスで、足部の治療に効果がある。

対象:足部の障害・腰痛、肩こり・スポーツ障害

効果:足部の機能改善・障害予防・治療効果

 【素材を選ぶ

インソールは、さまざまな素材で作られています。それぞれの素材の特徴を理解して、自分の目的に合ったものを選びましょう。

  • ウレタン: 軽量でクッション性が高い。
  • ポリウレタン: 耐久性と弾力性が高い。
  • シリコン: 抗菌性と衝撃吸収性が高い。
  • コルク: 通気性と衝撃吸収性が高い。
  • ジェル: クッション性と衝撃吸収性が高く、柔軟性が高い。
  • 熱可塑性プラスチック: 軽量で耐久性が高く、形状調整が容易。汎用性の高い素材として広く用いられる。
  • カーボンファイバー: 高強度・高剛性で軽量、優れたエネルギー伝達効率を有する。スポーツ用オーソティクスに適している。
  • グラスファイバー: 強度と弾力性に優れ、比較的安価。矯正用装具や足病医療用装具に用いられる。
  • ポリオレフィン: 軽量で柔軟性があり、衝撃吸収性に優れる。歩行や立ち仕事が多い人向けに快適性を提供する。

自分に合ったオーソティックス作り

製造方法

既製品

標準的なサイズと形状で製造されたオーソティクス。比較的安価で手軽に購入できるが、個々の足に合わせた調整が難しい。

カスタムメイド

足型計測や歩行分析に基づいて、個々の足に合わせたオーソティクスを製作。高い精度と機能性を実現できるが、費用が高くなる。

 オーソティクスの利点

  • 足部疾患の治療・予防
  • 運動パフォーマンスの向上
  • 姿勢改善
  • 疲労軽減
  • 疼痛緩和
  • 足部機能の改善

オーソティクスの欠点

  • 費用が高価になる場合がある
  • 調整に時間がかかる場合がある
  • すべての靴に合わない場合がある
  • 慣れるまで違和感を感じる場合がある

処方

オーソティクスは、問診、足型計測、歩行分析、足部機能評価などの結果に基づいて、患者個々のニーズに最適なオーソティクスを、足部に関する専門知識を持つ医療専門家によって処方されます。

処方までの流れ 【当院のインソール療法はこちら

  1. 足部症状や病歴の問診
  2. 足型計測
  3. 歩行分析
  4. 足部機能評価
  5. 適切なオーソティクスの選定
  6. 調整・フィッティング

まとめ

インソールとオーソティクスは、目的、機能、設計、製作方法、費用、専門家による評価において明確な違いが存在します。専門家による適切な評価と処方を受け、それぞれの特性を理解した上で、目的に合致したインソールまたはオーソティクスを選択することが重要です。

当院では、なかなか治らない足部や身体の痛みや、スポーツ障害、パフォーマンスの向上など効果の高いインソールを処方しております。お気軽にお問い合わせください。

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