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スポーツ外傷

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1.上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
2.上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
3.野球肘
4.肩の障害
5.インピンジメント症候群
6.TFCC損傷
7.足関節捻挫
8.前十字靭帯損傷

1.上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)

〔受傷原因〕 
前腕の屈筋群のover use により筋の付着部に微小断裂を起こします。
ゴルフのスイング中のダフりなどに起こることによりゴルフ肘とも呼ばれています。
肘の内側部の圧痛、ゴルフでダフッた時の痛みなどが生じます。 

〔治療〕 
安静、アイシング、テーピング固定などがあります。 
当治療院ではその他に、前腕屈筋群のマッサージ、肘関節周辺の軟部組織の回復をはかる超音波治療、ストレッチング指導などがあります。 

2.上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

〔受傷原因〕 
前腕の伸筋群のover useにより筋の付着部に微小断裂を起こします。

■外側型
テニス中、特にバックストロークで衝撃が加わると、上腕骨外側上顆に疼痛を生じます。 

■内側型
フォアハンドストロークでの衝撃では上腕骨内側上顆に疼痛を生じます。
テニス肘での外側型と内側型での比率は7:1で外側型が多いです。幅広い年齢層にみられますが、40代に多く発生します。

〔症状〕 
患部の圧痛とタオルを絞る、ドアノブを回す、フライパンを持つなどの手関節の背側と前腕の回内を伴う運動で鋭い痛みが出現します。 
基本的にゴルフ肘と一緒です。
対処法の1つとしてラケットの長さや重さ、ガットのテンションを下げるなども有効です。

3.野球肘

〔受傷原因〕 
野球の投球動作では、
1)ワインドアップ期
2)コッキング期
3)アクセレレーション期
4)フォロースルー期

まず肘の内側は内側側副靭帯が牽引され、外側は上腕骨と橈骨とが衝突します。
そこで痛みが生じます。
特に少年期(成長期)では軟骨が多く外力に対して非力ですので、無理な投球動作を続けることで強い痛みを生じやすいです。

〔症状〕 
酷くなると遊離性骨軟骨炎を起こし、遊離軟骨(関節ネズミ)になってしまいます。また骨棘を形成し悪化すると神経麻痺や握力の低下もともないます。 

〔治療〕 
患部に負担のかかる運動の禁止(安静)、患部のアイシング、場合によっては包帯固定。
遊離軟骨は手術が多いです。 
当治療院では、アイシング以外に患部とその周辺の筋のマッサージ、患部周辺の軟部組織の回復をはかる超音波治療、回復後の投球に不安のある方にはテーピングなどをしています。
その他、筋力低下予防と筋力増強の為のトレーニング指導などもしております。 

4.肩の障害

肩は動く範囲が大きくなるように出来ているので、あまり安定していない構造になっています。
また肩の動きには、上腕骨や鎖骨、また肩甲骨といったいくつかの骨と、それを支える複数の筋肉が関係しています。
そのため障害を受けやすい構造な上に、障害を受ける部位も複数にわたる場合もあり治療のポイントを見逃すと症状の改善がなかなかみられない場合もあります。
主に障害を受けるのは関節、筋肉、靭帯でどこが痛んでいるのか肩の動く範囲を調べる可動域検査や、触診等によって確認していきます。 

5.インピンジメント症候群

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〔受傷原因〕 
肩の前上部で肩の動きを作る筋肉群や、軟部組織が挟み込まれる為に起こります。 
正常な場合はこの間を通り、スムーズな肩の動きができますが、もともとこの部位は非常に狭く、過剰使用や反復運動により靭帯や筋肉が、肥厚することで発症します。 

〔症状〕 
肩関節の内部組織の慢性的な障害や外傷のことをいいます。 
痛みの部位、症状は四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)に似ていますが長期にかけて徐々に発症し、日常生活で肩や腕をよく上に上げる動作をする人に多く見られ、スポーツをする人には野球、テニスやバレーボールなどの選手に多く見られます。
腕を体側から外に上げる動作(肩関節外転運動)で肩と水平に上がる手前から少し上がったあたりで肩周辺に鋭い痛みが出てきます。(80度~120度) 肩の痛みの為、手のひらを頭上に持っていく事や肩と腕の付け根辺り(上腕骨前上部) に触れると強い痛みを感じる事もあります。

1)悪化要因 
肩や腕を頻繁につかう動作などで、改善が遅くなったり、痛みが強くなります。

2)軽減要素 
肩に痛みがあるからと言って動かさないようにしていると肩周辺の癒着が起き、かえって状態を悪化させたりします。
少しずつ無理のない範囲で肩の運動をしていく事で改善がはやくみられる事もあります。

〔治療〕 
肩の動きを評価しながら、肩に関する筋に対してストレッチをしたり、肩周囲の筋の強化運動をしていき、肩の動きに負担をかけないように姿勢指導を行います。 
できるだけ早期の、症状の経過を評価しながらの治療が必要です。

6.TFCC損傷

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TFCCとは、Triangular Fibro Cartilage Complex、日本語では三角繊維軟骨複合体(左写真記載文字同)といい、関節円板、靭帯、腱鞘で形成され手首にかかる衝撃を和らげる膝の半月版のような役割をしています。

〔受傷原因〕 
手首をついたり捻ったりして起こる捻挫、骨折によって発生する場合と、加齢的な変化を基盤とした老化現象によって発生する場合とがあります。

〔症状〕 
症状は手首の小指側に痛み腫れが生じ、痛みは手関節の内ひねり、外ひねりによって痛みは増悪します。

■診断 
TFCC損傷はTFCCの圧痛、尺屈回外テスト(手関節を小指側に曲げた状態で手を外まわしすると痛みが増悪する)などの所見で発見されます。

〔治療〕 
治療は保存的治療(手術はしない)が主に施行されます。
症状が出現して早期の場合は安静のために1~2週間包帯などで固定をします。
当院での治療の進め方としては、
アイシング・お灸・超音波・固定を主に行います。

パッドをTFCC上に置き、上からニトリートバンテージで押さえつけるように巻き、固定。 

■予後 
このように治療を続けていれば3~4週間で痛みは消失し、手関節を自由にうごかせるようになります。ただし、TFCC損傷を放置しておくと手術をすることになってしまうので要注意。

7.足関節捻挫

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【足関節捻挫とは】
捻挫とは外力により関節の動きが正常範囲を越える事によって起こる軟部組織(靱帯、関節包など)の損傷です。足関節捻挫は日常・スポーツ現場において高頻度で起こり得る外傷ですが、重症度としてはあまり高く無い事が多い為に、不適切な治療や放置される事も多いです。その結果再発し、長期間にわたり疼痛や不安定性の増大により日常生活や競技に支障をきたす事もあります。


<受傷原因>
ジャンプ動作の着地時や切り返し・踏み込み動作時、相手との接触により無理な姿勢を強制された時などに受傷する事が多いです。特に足関節を内返しに強制される事が多いです。
また、以前に足関節捻挫を受傷し、その足関節自体に不安定性があり、再び受傷する場合もあります。

<症状>
足関節を内返しに捻った場合、主に外果(外くるぶし)周囲の疼痛、腫脹、熱感があり、疼痛により関節可動域(関節の動かせる範囲)に制限が出現します。特に前距腓靭帯の損傷が多く出現します。また、捻る強度、向きによって内果(内くるぶし)に同様の症状が出現する場合もあります。

【処置】  捻挫を受傷すると、炎症が起こります。この炎症は感染防止、血管や組織の新生を働きかけますが、処置が遅れ炎症が長引くと症状の悪化・長期化を招きます。この炎症を最小限に抑える為にR.I.C.E.処置を行います。
《R.I.C.E.》
R:Rest(安静)
I:Ice(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
特にIce処置は専用の氷のうは勿論、ビニール袋に氷と少量の水を入れて損傷部位を冷却出来ます。簡易かつ有効ですので、受傷後は必ず処置を行って下さい。

<治療>
足関節捻挫の場合、当院では問診、視診、触診などにより重症度を分類します。又、他医療機関での処置が必要な場合は直ちに手配します。
更にR.I.C.E処置の他、症状に応じてスポーツマッサージや鍼灸治療を行います。鍼灸治療は血流を促進させ、腫脹を散らす働きもあります。

【参考文献】
1) 福林徹、宮本俊和:スポーツ障害のハリ療法.医道の日本社、162-167、横須賀、2004
2)  三笠製薬株式会社:スポーツ損傷シリーズ「2.足首の捻挫」、日本整形外科スポー
ツ医学会広報委員会監修、2002

8.前十字靱帯損傷

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前十字靭帯は関節内靭帯で大腿骨と脛骨に付いており、膝関節において下腿の前方移動を抑える働きがあります。

<受傷原因>

前十字靭帯損傷はスポーツ現場などでよく起こる外傷で、多くの場合は膝関節に外反力が加わった状態で大腿が内旋・外旋した際に強く引っ張られて起こるといわれています。これは前十字靭帯が大腿骨外顆後方から脛骨の膝関節面前内方にかけて斜めに走行しているためです。このような運動は着地時や方向転換、ジャンプの踏切時などで多くみられ、膝関節外反によって起こる内側側副靭帯損傷と内側半月板と合わせて不幸の三徴と呼ばれています。前十字靭帯の損傷には左右の筋バランス、または膝関節の屈筋と伸筋のバランスが原因となる場合もあるため、普段から自分の体の状態を知る事が大切です。

<症状>

損傷が起こると膝関節前方への不安定性が出てきます。この不安定性があると運動を行った際に“膝崩れ”という膝関節が外れるような感じが起こり、軟骨や半月板の損傷にまで広がる可能性が出てきます。そのほかには患部の腫脹や血腫、疼痛、可動域の制限などを起こすことがあります。

前十字靭帯の検査方法にはMRIによる画像診断と、前方引き出しテストなどの理学検査があり、柔道整復師は膝関節の不安定性を確かめる理学検査を使用して診断を行います。

<治療>

前十字靭帯損傷の治療には手術と保存療法があり、前十字靭帯はほとんどの場合で自己修復されないため、手術では他の腱を膝関節に移植します。スポーツなど運動を行う人や膝関節の不安定性があり膝崩れが起こるような人は手術で、高齢者であまり運動を行わなく膝関節の不安定性が軽度な人は保存療法で治療するのが一般的です。

ですが、損傷の直後では上記のように様々な症状が起こるため、当院では症状見合わせてアイシング、包帯による圧迫と固定、運動による関節可動域の改善や筋力の維持・増強などを行い、症状の改善を目指し、同時に最終的な治療法を決めていきます。
手術後には鍼灸治療も有効なため、症状に対し行っていきます。


アイシング
アイシングを行うことで患部の炎症に対する消炎や腫脹の軽減を図ります。

鍼灸治療
手術後の疼痛軽減や筋の疲労回復を目的として行います。

包帯による圧迫と固定
患部に圧迫を加えることで腫脹の軽減と、固定による痛みの出る動作の制限や膝関節の安定感向上を目的として行います。

筋力の増強
前十字靭帯損傷による膝関節の不安定性は手術を行う前、または保存的に治療する場合では大腿四頭筋やハムストリングスなど膝周囲の筋力を増強し、バランスを整える事で関節の安定感を高めます。


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